ロイ・ハロッド/ 中村 隆之 訳『功利と成長の動態経済学 ―ハロッド重要論文選―』ミネルヴァ書房、2022年2月

発売日
:2022年2月
判型・ページ数
:A5判 / 274頁
定価
:6,600円(本体6,000円+税)
ISBN
:9784623089574

ハロッドの経済学は、師ケインズと同じく、大きな問いのなかにある。経済変動の究極の原因は何か、利子とは何か、経済学と倫理学はいかに結びつけられるべきか、経済成長と人間の幸福の関係、伝統や慣習の意味……。ケインズを継承しつつ乗り越えんとする気概を持ち、ロビンズやハイエクと対決する知的格闘の軌跡。

目次

凡 例

 第Ⅰ部 ケインズをめぐって
第1章 経済学者ケインズ(1947年)
第2章 ケインズ回想(1963年)
第3章 ケインズ氏と伝統理論(1937年)

 第Ⅱ部 経済学を動態化する
第4章 動態理論に関する一論(1939年)
第5章 景気循環理論に関する小論(1951年)
第6章 動態理論の主題(1963年)

 第Ⅲ部 方法・経験・思想
第7章 経済学の範囲と方法(1938年)
第8章 企業者の政策における価格と費用(1939年)
第9章 価値判断(1964年)
第10章 F. A. vonハイエク教授の個人主義論(1952年)
第11章 経済的飽和の可能性(1961年)──教育と余暇の質を改善するための経済成長の役割

参考文献
解 説 ケインズを乗り越えようとした気概(中村隆之)
索 引

版元の紹介ページ: https://www.minervashobo.co.jp/book/b548725.html