ロベール・ボワイエ著/山田 鋭夫 訳『経済学の認識論―理論は歴史の娘である』藤原書店、2022年9月
- 発売日
- :2022年9月30日
- 判型・ページ数
- :四六判 / 208頁
- 定価
- :3,080円(税込)
- ISBN
- :13: 9784865783599
現代経済学への挑戦!
◎2008年金融危機、2020年パンデミックを経て、主流派マクロ経済学の変容と退化が暴き出された。
◎レギュラシオン理論の立場から、ケインズの伝統から離れ、現実と歴史を見失っている経済学の現状と、専門に入り込み全体を見ない経済学者のあり方を、批判的に明らかにする。
◎経済学者たちの対話の場を!
目次
まえがき
序 説
第1章 概念や方法をはっきりさせるとき
第2章 経済の構造的安定性を保証する
各種メカニズム間の相互作用の多様性
第3章 完成途上の科学という幻想と
多数の競合的パラダイムへの分裂
第4章 マクロ経済学のミクロ経済学的基礎の研究は
いかに危機を深めたか
第5章 形式的整合性は
経験的適合性を保証するものではない
第6章 経済学界の構造化と専門職業化が
研究戦略を形づくる
第7章 再帰的反省への現代的転換は
経済学という学問を救いうるか
第8章 理論は歴史の娘である
――経済学という学問の弱点を暴き出した新型コロナ
結 論