内容 発表者 山脇直司(東京大学名誉教授)
論題:今なぜ「経済思想と福祉思想と環境思想」 の統合が必要なのか
――思想史と現代社会の観点から考える――
討論者:野原慎司(東京大学准教授)
――思想史と現代社会の観点から考える――
討論者:野原慎司(東京大学准教授)
参考文献:『分断された世界をつなぐ思想:
本会について
この度、経済学史や社会思想史の研究会として「 経済思想と福祉思想、環境思想の統合を考える会」 を発足いたします。
皆さまご存知のように、経済思想史(経済学史)・ 社会思想史を振り返ると、 経済学が倫理学や道徳哲学の一分野として論じられていたように、 経済思想と福祉思想とは密接に結びついていました。しかし、 経済学が独自の専門領域(discipline) として展開され始めた19世紀後半以降、 この二つの関連は曖昧となりました。 1920年にマーシャルの後継者であったピグーが唱え始めた厚生 経済学は文字通りwelfare economicと呼ばれましたが、 その後は新厚生経済学の名のもとに現実社会とは疎遠の形式主義に 陥り、現在は辛うじてアマルティア・ センなどによって改革の兆しが見られるに留まっています。 しかし、 21世紀最初の四半世紀を終えようといている今日の経済社会状況 は、経済と福祉の再統合のみならず、 加えて環境思想との統合の必要と課題を突き付けているように思わ れます。
このような問題関心の下、経済学史・社会思想史研究の有志で、 上記の研究会を発足させ研究を深めたいと思いますので、 奮ってご参加ください。
研究会は、 毎年数回の予定で対面とオンラインのハイフレックスで行います。
皆さまご存知のように、経済思想史(経済学史)・
このような問題関心の下、経済学史・社会思想史研究の有志で、
研究会は、
世話人
山脇直司
野原慎司