江原 慶 著『マルクス価値論を編みなおす』桜井書店、2024年2月
- 発売日
- :2024年2月1日
- 判型・ページ数
- :A5判 / 324頁
- 定価
- :4500円+税
- ISBN
- :978-4-910969-02-2
貨幣にはなぜ価値があるのか?
現代の金融システムと市場経済の深奥に伏在する 「貨幣の謎」の解明に、マルクス経済学の気鋭が挑む。
目次
はしがき
第一部 商品と価値
第一章 商品の同種性
一 『資本論』の使用価値論
二 スラッファの商品貸借論をめぐって
三 債務を介した同種性の形成
四 商品の同種性と価値の規制力
第二章 「流通過程の不確定性」と市場理論
一 「流通過程の不確定性」の発見
二 「流通過程の不確定性」の展開
三 「流通過程の不確定性」と価値概念
第二部 貨幣と価値形態
第三章 価値の量的表現論
一 価値形態論の問題設定
二 質量二分法の隘路
三 価値の量的表現の構造
第四章 価値の知覚の比較学
一 権力の表現と価値表現
二 重さの表現と価値表現
三 選好の表現と価値表現
第五章 価値形態論における計算貨幣
一 マルクスの計算貨幣論評
二 価値形態の複線的拡大
三 価値形態の統一と計算貨幣
第三部 資本と価値増殖
第六章 資本概念の現在
一 市場における資本
二 「利子生み資本」の概念
三 資本と姿態変換
四 資本と費用化
第七章 銀行業と資本
一 分化・発生論の問題点
二 「銀行資本」と「架空資本」
三 銀行業資本の運動
四 銀行業の理論的位相
第八章 価値増殖と貨幣の変容論
一 『資本論』の信用貨幣論
二 価値形態論の内と外
三 商品から価値増殖へ
四 貨幣なき債務仲介
五 価値増殖から信用貨幣へ
六 変容論的流通論
七 貨幣の変容論と歴史的発展
総括と展望:あとがきにかえて
参考文献
本書における『資本論』主要検討箇所一覧
索引
版元の紹介ページ: https://www.sakurai-shoten.com/content/books/126/bookdetail.html