隅田 聡一郎 著『国家に抗するマルクス――「政治の他律性」について』堀之内出版、2023年6月

発売日
:2023年6月26日
定価
:4,950円(税込)
ISBN
:978-4-909237-91-0

国家と資本はどのようにして乗り越えられるのか──? 百年以上にわたるマルクス主義国家論の変遷を追うとともに、マルクスを一九世紀社会主義・共産主義の歴史的文脈に位置づけなおし、未完の国家批判プロジェクトに迫る! 気鋭の研究者による初の単著。

【目 次】

はじめに フーコーからマルクスへ?

第一部 マルクスの国家批判

第一章 未完の国家批判 「国家導出論争」再考  

第二章 近代国家とブルジョワ社会 国家批判からポリティカル・エコノミー批判へ  

第三章 無産国家 資本主義の政治的形態  

第四章 法=権利形態とイデオロギー批判 マルクスとパシュカーニス

第二部 「資本の国家」をこえて

第五章 近代国家から「資本の国家」への移行 「ブルジョワ国家」の可能性と限界

第六章 階級闘争と国家形態 「社会国家」の可能性と限界

第七章 資本主義世界システムの政治的形態 「資本の帝国」と地政学的対立

第八章 国家に抗するデモクラシー 「アソシエーションの政治的形態」の発明 

おわりに 可能なるアセンブリ・コミュニズムへ

あとがき

参考文献

版元の紹介ページ: https://info1103.stores.jp/items/647d60ca294039002b9599d2