国家と資本はどのようにして乗り越えられるのか──? 百年以上にわたるマルクス主義国家論の変遷を追うとともに、マルクスを一九世紀社会主義・共産主義の歴史的文脈に位置づけなおし、未完の国家批判プロジェクトに迫る! 気鋭の研究者による初の単著。
【目 次】
はじめに フーコーからマルクスへ?
第一部 マルクスの国家批判
第一章 未完の国家批判 「国家導出論争」再考
第二章 近代国家とブルジョワ社会 国家批判からポリティカル・エコノミー批判へ
第三章 無産国家 資本主義の政治的形態
第四章 法=権利形態とイデオロギー批判 マルクスとパシュカーニス
第二部 「資本の国家」をこえて
第五章 近代国家から「資本の国家」への移行 「ブルジョワ国家」の可能性と限界
第六章 階級闘争と国家形態 「社会国家」の可能性と限界
第七章 資本主義世界システムの政治的形態 「資本の帝国」と地政学的対立
第八章 国家に抗するデモクラシー 「アソシエーションの政治的形態」の発明
おわりに 可能なるアセンブリ・コミュニズムへ
あとがき
参考文献
版元の紹介ページ: https://info1103.stores.jp/items/647d60ca294039002b9599d2