宇野 重規・加藤 晋・井上 彰 編『リベラリズム:基礎からフロンティアまで』東京大学出版会、2026年1月

発売日
:2026年1月30日
判型・ページ数
:A5判 / 304頁
定価
:3,190円(税込)
ISBN
:978-4-13-033113-5

社会が不安定化するなか、リベラリズムの果たすべき役割とは何か。31のキートピックと21の著作解説により、個人の自由や多様性を尊重し合意を模索していく社会の基盤となる現代リベラリズムを、基礎から実践まで包括的に理解する。

待望のハンドブック、ここに現る!

【本書「はじめに」より】(全文は「試し読みPDF」からご覧いただけます)
社会的状況があらゆる側面で不安定になりつつある21 世紀において、私たちはいま何をリベラリズムに期待できるのだろうか。あるいは、リベラリズムはその役割を終えてしまったのだろうか。
このことを考える視点を提供することが、本書の目的である。あらかじめ、編者の基本的な立場を述べておきたい。リベラリズム、特に、政治的リベラリズムは多くの点で現代社会において私たちの社会をより実りの大きなものとするために機能しており、未来においてさらにその可能性が拡大する考え方なのではないか──私たちはそう考えている。

 

目次

はじめに(宇野重規・加藤晋・井上彰)

I リベラリズムの基礎
[01]公正としての正義(加藤晋)
[02]重なり合うコンセンサス(合意)と多元主義(田中将人)
[03]公共的理性(井上彰)
[04]理想理論と非理想理論(井上彰)
[05]自由と平等主義(宮本雅也)
[06]立憲デモクラシー(田畑真一)
[07]基本財とケイパビリティ(加藤晋)
[08]リバタリアニズム(井上彰)

II 現代的課題への応用
[01]契約主義(押谷健)
[02]認識的デモクラシー(小林卓人)
[03]正統性(福島弦)
[04]市民的不服従(森達也)
[05]差別(石田柊)
[06]人権(服部久美恵)
[07]リベラル・フェミニズム(宮本雅也)
[08]グローバル・ジャスティス(山田祥子)
[09]移民正義(浦山聖子)
[10]戦争と国際秩序(田中将人)
[11]経済成長(高見典和)
[12]福祉国家(遠藤知子)
[13]教育とリベラリズム(松元雅和)
[14]リベラル・パラドクス(加藤晋)

III 歴史的・思想的背景
[01]ジョン・ロック(古田拓也)
[02]イマヌエル・カント(網谷壮介)
[03]アダム・スミス(野原慎司)
[04]ジョン・スチュアート・ミル(板井広明)
[05]リベラリズムとリパブリカニズム(犬塚元)
[06]帝国とレイシズム(馬路智仁)
[07]ナラティヴの構築(馬路智仁)
[08]フランスのリベラリズム(宇野重規)
[09]近代日本のリベラリズム(宇野重規)

IV リベラリズム著作案内
[01]ジョン・ロールズ『政治的リベラリズム』(宇野重規)
[02]マイケル・サンデル『リベラリズムと正義の限界』(押谷健)
[03]ロナルド・ドゥオーキン『平等とは何か』(阿部崇史)
[04]マーク・フローベイ『公平・責任・厚生』(加藤晋)
[05]ジョセフ・ラズ『自由の道徳』(服部久美恵)
[06]デイヴィッド・エストランド『民主的権威』(小林卓人)
[07]ジョナサン・クォン『卓越性抜きのリベラリズム』(田中将人)
[08]ジェラルド・ガウス『公共的理性の秩序』(福島弦)
[09]マーサ・ヌスバウム『女性と人間開発』(保田幸子)
[10]アマルティア・セン『正義のアイデア』(野原慎司)
[11]チャールズ・W・ミルズ 『人種契約』(福家佑亮)
[12]チャールズ・R・ベイツ『国際秩序と正義』(山田祥子)
[13]ジュディス・シュクラー「恐怖のリベラリズム」(松元雅和)
[14]ミランダ・フリッカー『認識的不正義』(小林知恵)
[15]エヴァ・フェダー・キテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(石田柊)
[16]エリザベス・ブレイク 『最小の結婚』(宮本雅也)
[17]アイリス・マリオン・ヤング 『正義への責任』(遠藤知子)
[18]ロバート・E・グディン『公共哲学としての功利主義』(福島弦)
[19]フリードリヒ・ハイエク「真の個人主義と偽の個人主義」(加藤晋)
[20]グレゴリー・マンキュー「トップ1%を擁護する」(加藤晋)
[21]ロバート・ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』(井上彰)

あとがき
索引
執筆者紹介

版元の紹介ページ: https://www.utp.or.jp/book/b10153501.html