桑田学 著『環境と社会思想』放送大学教育振興会、2026年3月

発売日
:2026年3月2日
判型・ページ数
:A5判 / 2頁
定価
:3,520円(税込)
ISBN
:978-4-595-14219-2

現代の産業活動に伴う自然破壊や気候変動は、「人新世」と呼ばれる新たな地質時代の到来とも言われるほどに、地球に後戻り不可能な変化をもたらしている。なぜ人間の経済・産業活動は地球にそれほどのダメージを及ぼす力を持つに至ったのか。また、人間による生態環境の破壊は歴史的にどのような形で論じられてきたのか。本書では、科学・技術、植民地主義、産業革命、市場と社会、成長・開発などの論点を軸に、主にヨーロッパの社会・経済思想の歴史を批判的に再考し、これを通じて現代の環境思想の論争点を考察する。

目次

1.生態学的危機の歴史性を考える
2.科学革命Ⅰ――〈機械〉と〈神〉
3.科学革命Ⅱ――ベーコンの自然支配のヴィジョンとその実現
4.ジョン・ロックにおける自然・労働・所有
5.産業の時代とマルサス『人口論』
6.19世紀の石炭問題――ジェヴォンズとラスキン
7.市場と社会の衝突――ポランニー、ノイラート、カップ
8.大加速期の経済・環境思想――ガルブレイスとカーソン
9.エコノミーとエコロジー
10.コンヴィヴィアルな生――イリイチのポスト開発の思想
11.持続可能性と必要の理論
12.リスク論と環境正義
13.原発問題における環境正義
14.ジオエンジニアリングを考える――技術的解決の陥穽
15.成長パラダイムをめぐる歴史と現在