那須耕介、橋本努 編著『ナッジ!? —自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム』勁草書房、2020年5月

発売日
:2020年5月
判型・ページ数
:四六判・264ページ
定価
:2,500円+税
ISBN
:978-4-326-55084-5

目次

はじめに

ナッジ!? 強制と放任のあいだで[那須耕介]
 1 「ナッジ」、生まれる
 2 わきあがる不安と不信
 3 この本のもくろみ

第1章 自己決定権は生き残れるか?[若松良樹]
 1 肥満が止まらない
 2 肥満の原因は何か?
 3 どのような規制手法が望ましいか?
 4 問題解決のために
 5 結局、自己決定権は生き残るのか?

第2章 ナッジはどうして嫌われる? ナッジ批判とその乗り越え方[那須耕介]

 1 「婚活」ナッジ?
 2 ナッジの内在道徳
 3 相互ナッジの海へ 
 4 「ナッジとはなにか」から「よいナッジとはなにか」へ

第3章 それでもアーキテクチャは自由への脅威なのか?[成原慧]
 1 アーキテクチャ観の変容:自由への脅威から自由の礎へ 
 2 自由の礎にひそむ自由への脅威
 3 ナッジの法的統制
 4 アーキテクチャと自由の二面性に向きあい続けること

第4章 民主政は可能か? 合理性と「個人」の再設計[大屋雄裕]
 1 私は合理的か?
 2 個人と集団のあいだに
 3 個体から個人へ
 4 我々は合理的か?

第5章 熟議をナッジする?[田村哲樹]
 1 水と油か?
 2 熟議のためのナッジ
 3 熟議のためのナッジは望ましいのか?:疑問と意義
 4 それでもナッジは「危険」か?

第6章 カフェテリアをデザインする あなたは何派?[橋本努]
 1 生活スタイルに埋め込まれているもの
 2 どの指針が望ましいか
 3 成長論的自由主義の立場

第7章 「リバタリアン」とはどういう意味か? リバタリアニズム論の視角からみたリバタリアン・パターナリズム[福原明雄]
 1 リバタリアニズムにとってリバタリアン・パターナリズムとは何か?
 2 リバタリアニズムの正義構想からの視線
 3 リバタリアニズムの自由論からの視線
 4 ナッジにとって自由の要点とは何か?

第8章 自律にはナッジで十分か? パターナリズム論の視角からみたリバタリアン・パターナリズム[瀬戸山晃一]
 1 リバタリアン・パターナリズム登場以前のパターナリズム論
 2 リバタリアン・パターナリズムの登場
 3 強制的パターナリズム論
 4 強制的パターナリズムとパターナリズム規制のアーキテクチャ
 5 パターナリズム論の今後の展望:リバタリアン・パターナリズムを超えて

もっと知りたい人のためのブックガイド

おわりに ナッジ論の初心とこれから[那須耕介・橋本努]

索引

版元の紹介ページ: http://www.keisoshobo.co.jp/book/b510211.html