2025年度 第21回 経済学史学会若手研究者育成プログラム
JSHET Young Scholars Seminar 2025

開催日: 2025年8月20日(水)13:00~17:10(予定)
開催地: 立正大学・品川キャンパス・9B21教室(9号館B2階)(対面開催)
(〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16)
 
テーマ1: 「外国語での論文・研究書出版」
講師:江原慶会員 (立命館大学)
 
テーマ2: 「はじめての国際学会〜口頭報告を成功させる(仮)」
講師: 小峯敦会員(法政大学)
 
【趣旨説明】
 昨年度は研究スタイルの確立とキャリア形成をテーマに開催いたしましたが、今年度は特に「海外発信」に焦点を当てます。現在のアカデミアにおいて、海外発信は単なる研究成果の公表手段を超えて、研究者としての生存戦略という重要な意味を持つようになっています。同時に、国際的な研究コミュニティとの交流を通じて、自身の研究関心の実質的な幅を広げ、新たな視点や手法を獲得する貴重な機会でもあります。
 学術環境の変化の中で、若手研究者が直面する課題は多様化し、複雑化しています。海外での学会発表、国際誌への投稿、海外研究者との共同研究、国際的な研究ネットワークへの参加など、海外発信に関わる様々な局面において、経験豊富な先輩研究者からの助言や同世代の研究者同士での情報共有、相互サポートの重要性はますます高まっています。
 今年度の若手支援企画では、こうした認識のもと、海外発信の具体的な方法論から心構えまで、参加者の皆様とともに幅広く考えてまいります。
 なお、今回のYSSでは、試行的にポスターセッションの時間を設ける予定です。これは、特に若手研究者の皆様に、ご自身の研究内容を発表し、参加者間での活発な議論や交流を促進する機会を提供することを目的としています。海外発信というテーマに関連して、研究成果の効果的なプレゼンテーション方法を実践的に学ぶ場としても位置づけております。
 ポスター報告をご希望される方は、後日詳細なご案内をお送りいたしますので、参加申し込みの際にその旨をお知らせください。発表テーマは進行中の研究、最近の成果、今後の研究計画など、幅広くお受けいたします。具体的な実施方法、発表時間、資料作成に関するガイドライン等については、参加者の皆様のご意見も伺いながら決定してまいります。また希望者多数の場合は発表数の調整をさせていただくことがあります。試行的な取り組みですので、皆様のご協力とご理解をお願いいたします。
 この新しい企画要素も含めて、ぜひ積極的なご参加をお待ちしております。
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 講師の江原会員は、日本語だけでなく外国語でも精力的に研究成果を刊行され、他学会では英語論文編集委員会の委員長や国際交流委員会の委員なども歴任されてこられた方です。また小峯会員は、早くから国際学会への参加を重ねられ、経済学史学会のこれまでの国際情報発信強化にも多大な貢献をされてきた方です。それぞれの経験や知見をぜひ若手研究者たちに伝えていただきたく、今回、講師を依頼いたしました。
 なお今年度の講演はオンライン配信はせず、当日参加者のみが共有します。
 
【企画交流委員会・YSS担当】
金子 創(東京都立大学)、小沢 佳史(立正大学)、牧野 邦昭(慶応大学)
安藤 裕介(立教大学)、松山 直樹(兵庫県立大学)、松本 哲人(松山大学)
吉原 千鶴(沖縄国際大学)
 
【お問い合わせ】  古谷豊(東北大学)furuya@tohoku.ac.jp